お部屋の空気をきれいにしながら、除湿や加湿までこなしてくれるダイキンの除加湿ストリーマ空気清浄機。花粉の季節や梅雨、冬の乾燥期まで1年を通して活躍してくれる頼もしいアイテムです。
中でも「MCZ706A」と「MCZ704A」は、見た目の美しさと高機能を両立したシリーズで、家電らしさを感じさせない落ち着いたデザインも魅力です。リビングに置いてもインテリアに自然になじみ、性能だけでなく見た目を重視したい方にもぴったり。
どちらも高性能モデルですが、「新しいMCZ706Aにするか」「お得なMCZ704Aにするか」で迷ってしまう方も多いはずです。どちらも除湿・加湿・空気清浄・脱臭と多彩な機能を備えており、使い方次第でお部屋の空気環境が大きく変わります。
この記事では、メーカー公表仕様をもとにMCZ706AとMCZ704Aの違いを整理し、実際の使用傾向も踏まえて比較します。
MCZ706AとMCZ704Aの違いを比較
発売時期の違い（MCZ706Aが新しい）
「MCZ706A」は2025年9月に登場した新モデル、「MCZ704A」は2023年発売の前モデルです。発売時期が異なるものの、どちらも基本性能やデザインに大きな違いはなく、ツインストリーマやTAFUフィルターなどの主要技術は共通しています。
新モデルだからといって性能が大幅に進化したという公式情報はありませんが、ダイキンでは毎年のモデルで動作安定性や制御面の微調整が行われることが多く、使用感が異なる場合もあります。見た目やサイズはほぼ同じで、どちらも落ち着いたブラウンカラーでインテリアになじみやすいデザインです。
価格の違い（MCZ704Aは購入しやすい）
基本性能が共通しているため、価格面では旧モデルの「MCZ704A」の方が購入しやすい傾向にあります。発売時期や販売店によっては、旧モデルの方がややお手頃な価格で販売されている場合があります。
「MCZ706A」は発売から間もないため、やや高めの価格帯で推移しています。どちらを選ぶかは「価格を優先するか」「最新モデルを選びたいか」で決めるのがよいでしょう。
機能・使い勝手の差分は小さめ（実力は概ね同等）
MCZ706AとMCZ704Aは、空気清浄・除湿・加湿・脱臭といった主要機能や構造がほぼ共通しています。
どちらもツインストリーマによる有害物質分解、TAFUフィルターの長寿命性能、ヒートポンプ式の強力な除湿力を備えており、実力は概ね同等です。
現時点でセンサー制御や静音性の明確な改良点は公表されていません。そのため、体感的な違いはわずかであり、使い方や設置環境によって感じ方が変わると考えられます。
【除湿機能に関する注意点】
除湿運転中はエアコンのように部屋を冷やす機能はなく、運転時には内部で熱を発生するため、室温が上昇することがあります。
特に夏場は部屋が少し暖かく感じることもあるため、冷房と併用するのがおすすめです。
結論の先出し：価格重視→MCZ704A／新しさ重視→MCZ706A
どちらも主要機能や構造は共通しており、使い方や重視点によって選択が変わります。価格を重視するなら「MCZ704A」、最新モデルを選びたいなら「MCZ706A」といった選び方ができます。
いずれのモデルも、除湿・加湿・空気清浄を1台でこなす高性能なシリーズである点は共通しており、1年を通して快適な空気環境を保ちたい方にぴったりのモデルです。
MCZ706A／MCZ704Aの共通ポイント
4つの機能を1台に統合（空清・除湿・加湿・脱臭）
1台で1年中快適な空気を保てるのが、このシリーズの大きな魅力です。春の花粉や黄砂、夏の湿気、秋のカビ、冬の乾燥まで季節ごとの悩みに対応できます。空気清浄だけでなく、湿度やニオイまでトータルで整えることができるため、快適さを重視するユーザーからも評価されています。
また、除湿や加湿が一体化しているため、季節の変わり目に機器を入れ替える手間がなく、省スペースで使えるのも魅力です。特にリビングや寝室など、長時間過ごす場所に設置すると快適さを実感しやすいでしょう。
ツインストリーマで分解力強化
ダイキン独自の「ツインストリーマ」は、有害物質やニオイを分解する力を高めた技術で、花粉・PM2.5・ウイルス・ペット臭などに対応します。2方向から放出されるストリーマが効率よくフィルターや空気中の有害成分に作用し、空気がすっきりした印象を得やすい設計です。
リビングで料理をした後や、ペットのケアをしたあとにも空気がリフレッシュされたように感じられるでしょう。臭いがこもりやすい部屋にも適しています。
10年交換不要のTAFUフィルター
TAFUフィルターは撥水・撥油性に優れた素材を使用しており、ホコリや花粉、PM2.5をしっかりキャッチしながら静電力が長持ちします。汚れが広がりにくく、お手入れも簡単。一般的なフィルターのように頻繁に交換する必要がなく、10年間交換不要という点は多くのユーザーから高く評価されています。
忙しい方でも手間なく清潔さを保てるのが魅力です。さらに、フィルターはハウスダストやカビ、ペットのフケなどにも対応しており、アレルギー物質の除去にも配慮された設計です。
強力な除湿＆衣類乾燥
ヒートポンプ方式を採用した除湿機能で、梅雨や部屋干しの時期に活躍します。湿気をしっかり取り除くことで洗濯物が乾きやすくなり、部屋干し時のニオイを抑えやすい設計です。除湿しながら空気清浄も同時に行うため、湿度を下げつつお部屋の空気を清潔に保てます。
さらに、部屋全体のカビや結露対策にも役立ちます。タンク容量は約3Lと十分で、長時間の除湿でも安心。特に梅雨や夏場の湿気が多い時期に頼れる1台です。
また、衣類乾燥モードでは風量を自動調整し、洗濯物の乾きムラを抑えてふんわり仕上げてくれます。除湿運転時には多少室温が上がるため、冷房と併用するとより快適に使えます。お天気に左右されず、毎日気持ちよく洗濯ができるのも嬉しいポイントです。
清潔・大容量の加湿（ストリーマ×銀イオン）
清潔さにもこだわった加湿機能が搭載されています。ダイキン独自のストリーマ技術により、水やフィルターを清潔に保つ仕組みで、雑菌の繁殖を抑制します。さらに銀イオンを活用した抗菌加工により、水タンク内の水を衛生的に保ち、加湿時に放出される空気もきれいな状態を維持します。
最大680mL/時の加湿能力で、乾燥が気になる冬の時期や暖房使用中でもしっかりと潤いをキープ。広めのリビングでも十分対応できるパワーがあります。また、加湿フィルターは取り外して洗えるため、お手入れが簡単で衛生的です。定期的に清掃することで清潔さを長く保てるのも嬉しいポイント。喉や肌の乾燥対策を意識する方にも最適です。
全自動湿度コントロール
室温や湿度の変化に合わせて除湿と加湿を自動で切り替える「おまかせ運転」機能を搭載しています。ボタンひとつ押すだけで常に快適な湿度を保つことができるため、季節ごとの設定の手間がありません。
例えば、冬の乾燥時期には自動で加湿運転を行い、逆に梅雨や夏の湿気が多い時期には除湿に切り替えてくれます。細やかな湿度バランスを保つことで乾燥を抑え、快適な湿度環境を維持しながらカビやダニの発生を防ぎやすくします。特にお子さんやペットのいるご家庭にも使いやすく、一年中お部屋を快適に保ちたい方にぴったりです。
「水de脱臭」
ダイキンが独自に開発した「水de脱臭」機能は、加湿と除湿の力を組み合わせて壁紙やカーテン、衣類などに染みついたニオイ分子を分解・低減します。生活臭やペット臭、調理後のニオイなど、日常のさまざまな臭いをしっかりケア。
加湿によってニオイを浮かせ、除湿で回収する仕組みなので、空気だけでなくお部屋全体がすっきりとリフレッシュされます。お掃除をしても取れにくい部屋のこもり臭に悩む方にもおすすめの機能です。
スマホアプリ連携
スマートフォンアプリと連携させることで、外出先からでも運転のオン・オフやモード変更が可能です。帰宅前に空気清浄や除湿をスタートしておけば、家に着く頃には快適な空気環境が整っています。
また、アプリ上で湿度や空気の状態を可視化できるため、お部屋の状況をリアルタイムでチェック可能。さらに、ダイキン製エアコンとの連動にも対応しており、空調と空気清浄をまとめてコントロールできます。忙しい日々でも手軽に快適さを保てるスマート機能です。
花粉・のどはだ・節電など便利モード
ダイキンの空気清浄機には、季節や生活シーンに合わせた多彩な運転モードが搭載されています。「花粉モード」では花粉の多い春に自動で風量を調整し、空気中の花粉を効率よく吸引・抑制します。
「のど・はだモード」では乾燥が気になる冬に潤いを保ちながら空気を清潔に維持「節電モード」では運転を最適化して消費電力を抑え、電気代を節約しながら快適に使える設計です。
これらのモードをうまく使い分けることで、一年中快適な空気環境を簡単に維持できます。
MCZ706A／MCZ704Aはどんな人におすすめ？
MCZ706A：新しいモデルを選びたい方に
最新モデルである「MCZ706A」は、シリーズの最新仕様として登場しました。細部の制御や動作安定性の最適化が行われている可能性があり、より洗練された運転を求める方におすすめです。家電を常に最新の状態で使いたい方や、新モデルの制御ロジックを試してみたい方にも適しています。
また、エアコン連動機能を活用してお部屋全体の空気環境を整えたい方にも便利です（この機能はMCZ704Aにも搭載）。スマホアプリとの連携も両モデルで共通しており、外出先から操作や空気状態の確認が可能です。
MCZ706Aは、最新設計や制御の改良に魅力を感じる方や、ダイキンの新技術を体感したい方に適した選択肢といえます。デザインはMCZ704Aと同様の落ち着いたブラウンで、リビングにも自然になじむ上質な外観です。
MCZ704A：コストを抑えて高機能モデルを選びたい方に
旧モデルながら主要機能は共通しており、除湿・加湿・空気清浄・脱臭といった性能をしっかり備えています。価格が抑えられている分、コストパフォーマンスを重視する方にとって魅力的な選択肢です。
複数の部屋に設置を検討している方や、リビング・寝室など複数スペースで使いたい場合にも最適。デザインや操作性も十分高く、長く使いやすい設計です。
特に、最新モデルにこだわらず“実用性とお得さ”を重視したい方にはぴったり。価格と性能のバランスが取れた賢い選択肢といえるでしょう。
空気清浄効果を高めるおすすめアクセサリー
KAF092A4（バイオ抗体フィルター）
ウイルス対策をさらに強化したい方に適したアクセサリーです。
空気中のウイルスや菌を抑制する働きがあるとされており、特に風邪や花粉の季節に活躍します。衛生面に配慮したい方や、小さなお子さん・高齢者のいる家庭で選ばれることが多い傾向があります。
定期的な交換用としてストックしておくと、清潔な空気環境を保ちやすくなります。また、簡単に取り付けられるためメンテナンスも手軽。フィルターの寿命が近づくと性能が低下するため、定期的にチェックすることをおすすめします。快適で衛生的な空気環境を長く維持したい方に最適です。
KAFC092A4（チタンアパタイトフィルター）
脱臭や抗菌対策を強化したい方に向いているフィルターです。
チタンアパタイトの吸着力を活かし、生活臭やペット臭、料理のにおいの軽減に役立つとされています。ペットを飼っている家庭や、キッチン・リビング兼用の空間で選ばれることが多い製品です。
また、抗菌加工が施されており、衛生的な使用をサポート。定期的に交換することで脱臭性能や集塵力を維持しやすいのも特徴です。清潔で快適な空間を保ちたい方にぴったりのアクセサリーといえるでしょう。
２つの追加フィルターの違いは？
チタンアパタイトフィルターは脱臭や抗菌性能をサポートするタイプで、料理やペットのにおいが気になるお部屋に適しています。吸着力を活かして生活臭を軽減し、清潔な空気環境を維持しやすい点が特徴です。
一方、バイオ抗体フィルターはウイルスや細菌の抑制をサポートするタイプで、風邪や花粉の季節など衛生面に配慮したい家庭に向いています。どちらもMCZシリーズに取り付け可能で、目的に合わせて選べるのが魅力です。
さらに、定期的に交換することで性能を維持できるため、季節ごとに用途を変えて使うのもおすすめです。
MCZ706A／MCZ704A よくある質問（FAQ）
発売日は？
MCZ704Aは2023年10月に発売され、MCZ706Aは2025年9月に登場しました。
両機種ともにダイキンの高性能除加湿ストリーマ空気清浄機シリーズに属しており、基本機能や外観デザインは共通しています。
発売年が異なるため、販売時期によって流通価格やキャンペーン内容に違いが見られる場合もあります。
MCZ704Aの評判は？
除湿性能や脱臭面で高い評価が多く見られ、梅雨や部屋干しの季節に使用しているという声が寄せられています。ペットや料理のにおいが軽減された、部屋干しでも洗濯物がよく乾いたと感じるユーザーも多いです。
一方で「本体が大きくて移動が少し大変」「除湿中に部屋がやや暖かくなる」といった意見もあり、設置スペースを確保しておくことが推奨されます。全体としては、多機能さと使いやすさのバランスが評価されているモデルです。
設置場所の注意点は？
背面と側面に少しスペースを空けることで、空気の流れがスムーズになり、除湿や空気清浄の性能を発揮しやすくなります。特に背面を壁にぴったりつけてしまうと吸気が妨げられる場合があるため、10cm程度のゆとりを確保するのが理想です。
また、直射日光や熱源の近くは避け、安定した床面に設置することが大切です。さらに、部屋の中央寄りに置くと空気循環がより均一になり、部屋全体の湿度・空気環境を効率的に整えられます。
MCK／ACK／TCKシリーズとの違いは？
MCZシリーズは、除湿・加湿・空気清浄をすべてこなすダイキンの上位モデルで、1台で年間を通してお部屋の空気環境を整えられるのが特徴です。
一方、MCK・ACK・TCKシリーズは主に加湿＋空気清浄機能を中心としたラインで、除湿機能は搭載されていません。そのため、梅雨や夏の湿気が気になる方や部屋干しをよく行う家庭ではMCZシリーズが重宝します。
デザイン面ではどのシリーズも落ち着いたカラー展開が多く、インテリアに馴染みやすいのも魅力。価格帯はMCZシリーズがやや高めですが、その分多機能で1年中使える構成になっています。設置スペースや求める機能に合わせて選ぶのがポイントです。
まとめ：結局どっちを選ぶ？
どちらも空気を清潔に保ちながら湿度までコントロールしてくれる高性能モデルです。加湿・除湿・脱臭・空気清浄を1台でこなすオールラウンダーであり、年間を通して快適な室内環境を維持したい方には非常に頼れる存在です。どちらも基本性能は共通していますが、選び方のポイントを整理するとより納得して選ぶことができます。
- 最新モデルの安心感やアプリ連携、細部の改良を重視するなら「MCZ706A」
- コストパフォーマンスや購入しやすさを重視するなら「MCZ704A」
MCZ706Aは最新モデルらしく、細やかな制御や安定した動作を求める方に適しています。スマートフォンアプリでの操作や、ダイキン製エアコンとの連携による一括管理など、利便性を重視する方に向いています。
一方で、MCZ704Aは基本性能がしっかりしており、価格を抑えつつも長く使える実用性が魅力です。特に除湿・加湿・脱臭性能はほぼ同等で、コスパの高さに定評があります。
また、設置スペースや生活スタイルも選定のカギになります。例えば、広いリビングで一年中運転させたい場合は最新モデルの安定性が光るMCZ706Aが安心です。逆に寝室や書斎などサブ空間で使用する場合はMCZ704Aで十分満足できる性能を備えています。
さらに、梅雨時期の部屋干しや冬の乾燥対策、ペットのいる家庭など、用途によっても最適モデルは異なります。
どちらを選んでもダイキンらしい品質と信頼性は共通しており、静音性やフィルター寿命など長く使える工夫も豊富です。購入時には設置場所のスペースや除湿タンクの排水しやすさ、Wi-Fi環境などを確認し、取扱説明書に沿って設置することで安心して使えます。
お部屋の広さや使い方、求める快適さのレベルに合わせて、自分に合った1台をじっくり選んでくださいね。
