2026年2月19日に発売された新モデル「SJ-MF43R」と、2025年2月13日発売の従来モデル「SJ-MF43P」。
両モデルの間には、野菜室の仕様や製氷機能、冷凍モード、AI機能の有無などに違いがあります。なかでも、野菜の保存や氷の使い方に関わる部分は、日々の使い方を考えるうえで確認しておきたいポイントです。
本記事では、SJ-MF43Rで変更された点とSJ-MF43Pとの共通点を整理し、比較検討の際に押さえておきたいポイントをまとめています。
野菜の保存期間に注目して選ぶ|SJ-MF43RとSJ-MF43Pの違い
両モデルを比べるとき、まず気にしておきたいのが野菜室のつくりです。どれくらいの期間、新鮮な状態を保ちたいかによって、選び方は変わってきます。
こまめに買い物をするなら標準的な保存設計でも十分ですが、まとめ買いが多い方にとっては保存期間の差が使い勝手に直結します。想定されている保存日数や庫内構造の違いを、自分の買い物ペースに重ねながら見ていきましょう。
1週間保存の設計(雪下シャキット野菜室/SJ-MF43P)
SJ-MF43Pは、「雪下シャキット野菜室」を搭載し、野菜を約1週間みずみずしく保てる設計とされています。
毎週決まったタイミングで買い物をする方にとっては、この「1週間保存」がひとつの目安になります。
野菜室では水分の蒸発を抑え、1週間後でもシャキッとした食感を保ちやすい環境をつくっています。雪の下で野菜を保存する方法をヒントにした低温・高湿の状態を再現し、鮮度を守りながら甘みを引き出す仕組みも取り入れられています。
こまめに使い切る前提であれば、この1週間保存設計で十分と感じる方も多いはずです。まずはこの基準を押さえておくと、より長い保存を想定したモデルとの違いもイメージしやすくなります。
10日間保存の設計(雪下シャキット野菜室 鶴/SJ-MF43R)
SJ-MF43Rでは、野菜室が「雪下シャキット野菜室 鶴」へと進化し、従来モデルSJ-MF43Pの「雪下シャキット野菜室」と比べてつくりが変わっています。
大きな違いは、保存期間が約1週間から約10日間へと伸びている点です。その背景にあるのが、より密閉性を高めた構造です。
新モデルではケース全体をしっかり密閉することで水分の減少を抑え、10日間みずみずしさを保ちやすい設計になっています。
まとめ買いをしてもすぐに使い切れないことがある方にとっては、この差は安心材料になるかもしれません。一方で、SJ-MF43Pは1週間で使い切る前提なら十分と感じやすい設計で、日常的な買い物ペースに合わせやすい仕様です。
雪の下で保存する方法をヒントにした低温・高湿の環境づくりや、かがまずに出し入れしやすいレイアウトといった基本思想は両モデルで共通しています。
そのうえで、「1週間で回す暮らし」か「少し余裕を持って10日間保ちたいか」という違いが、今回の選び分けポイントになってきます。
保存日数と野菜室構造の違い
SJ-MF43Pは約1週間、SJ-MF43Rは約10日間と、野菜の保存期間に違いがあります。
ただ、この差は単に「3日長い」という話ではありません。野菜室のつくりそのものが変わっている点もあわせて見ておきたいポイントです。
どちらも低温・高湿の環境を保つという基本設計は共通していますが、SJ-MF43Rでは「雪下シャキット野菜室 鶴」として、ケースをまるごと密閉する構造が加えられています。
その分、水分の減少をより抑えやすくなり、10日間保存という設計につながっています。
毎週きちんと使い切るペースなら1週間保存でも十分と感じやすい一方で、まとめ買いや忙しい週が多いなら10日間の余裕が安心材料になります。
保存日数の数字だけでなく、「自分の使い方にその差が必要か」という視点で見ると、選びやすくなります。
製氷機能と冷凍モードの違い
氷のつくり方や冷凍の使い分けは、毎日のちょっとした使い勝手に直結するポイントです。
来客時に氷をたくさん使うことが多いのか、普段は飲み物用が中心なのか、あるいは作り置きや急冷をよく使うのかによって、気になる機能は変わってきます。
ここでは、自動製氷のバリエーションや冷凍モードの違いといった具体的な機能を押さえながら、実際の使い方をイメージしやすいように両モデルの違いを見ていきます。
自動製氷・おいそぎ製氷と3サイズ製氷の違い
SJ-MF43PとSJ-MF43Rは、どちらも「自動製氷」と「おいそぎ製氷」に対応しているため、普段使いで困ることはほとんどありません。
氷を自動でつくり、急ぎのときはスピード重視に切り替えられるという基本部分は共通しています。
違いが出てくるのは、氷の“選び方”です。
SJ-MF43Rには「トリプルメガアイス」が搭載されており、「特大」「大」「標準」の3サイズを使い分けられます。大きめのグラスに入れる、アイスコーヒーをゆっくり楽しむ、といった場面では特大サイズが活躍します。
一方、SJ-MF43Pはサイズのバリエーションには対応していないため、氷は標準サイズのみというシンプルな仕様です。
特大サイズの氷は溶けにくく、飲み物が薄まりにくい設計とされています。日常的にサイズを選びたいか、そこまでこだわらず標準サイズで十分か。製氷機能はどちらも備わっていますが、氷の使い方にこだわるかどうかが、選び分けのポイントになってきます。
サイズミックス製氷の有無(アプリ設定)
前の見出しでは氷のサイズの違いを見てきましたが、ここでは「そのサイズをどう選べるか」に目を向けてみます。実際に使う場面を想像すると、この部分も意外と使い勝手に関わってきます。
SJ-MF43Rは、本体の操作パネルから「特大・大・標準」の3種類を選んで製氷できます。
今日は特大だけ、といったように1種類に固定して作ることも可能です。
さらに「サイズミックス製氷」を使う場合は、専用アプリ「COCORO HOME」からサイズを設定します。
本体で設定したサイズと、アプリで設定したサイズの2種類を、切り替え操作なしで交互に作れる仕組みです。公式情報では同時に扱えるのは2種類までとされています。
一方、SJ-MF43Pは「トリプルメガアイス」や「サイズミックス製氷」には対応しておらず、氷のサイズを選ぶ機能はありません。アプリ連携では、製氷に関しては給水タンクの水切れをスマートフォンに表示する機能が記載されています。
氷の大きさそのものにこだわるかどうかだけでなく、サイズを固定してシンプルに使いたいのか、2種類を組み合わせて使い分けたいのか。そうした使い方の違いが、両モデルを選ぶ際の判断材料になります。
快速冷凍のみ対応か、冷凍モード追加か
SJ-MF43PとSJ-MF43Rは、どちらも「快速冷凍」と「新鮮冷凍」を搭載しており、基本的な冷凍性能に大きな差はありません。
まずはこの共通点を押さえたうえで、細かな使い分けに違いがあると考えると分かりやすいです。
違いが出てくるのは、冷凍モードの種類です。
SJ-MF43Pは上段冷凍室に「作りおき急冷」を搭載しており、作ったおかずを素早く冷ましたいときに便利な設計です。一方で「パラパラ冷凍」や「味しみ冷凍」には対応していません。
対してSJ-MF43Rは、「パラパラ冷凍」と「味しみ冷凍」を搭載しています。
「パラパラ冷凍」は急速に冷やすことで食材同士がくっつきにくくなり、ひき肉や小分け食材を使うときに扱いやすいのが特徴です。
「味しみ冷凍」はゆっくり冷凍することで、解凍後の調理時に味がなじみやすくなる設計です。ただし、「作りおき急冷」には対応していません。
作りたてをサッと冷ましたい場面が多いのか、それとも下ごしらえや味付け冷凍をよくするのか。
基本性能は共通しているからこそ、どんな冷凍の使い方が多いかによって、合うモデルが見えてきます。
最大貯氷数の違い
SJ-MF43Pの最大貯氷数は約104個とされています。
氷は標準サイズのみなので、「できるだけたくさんストックしておきたい」という使い方には分かりやすい仕様です。
一方、SJ-MF43Rは氷のサイズによって最大貯氷数が変わります。
標準氷で約80個、大氷で約50個、特大氷で約24個(いずれもケース内の氷をならした場合の数値)とされており、サイズが大きくなるほど一度に貯められる数は少なくなります。
そのため、単純に「個数が多いか少ないか」だけでは判断しにくい部分です。標準サイズを中心にたくさん使うならSJ-MF43Pの約104個は安心感がありますが、SJ-MF43Rはサイズを選べる分、特大や大サイズを選ぶとストック数は抑えめになります。
日常的にどんな氷をどれくらい使うのか。標準サイズをまとめて備えておきたいのか、それとも用途に合わせてサイズを使い分けたいのか。最大貯氷数は、その使い方の違いを考えながら見るとイメージしやすくなります。
操作サポートやアプリ連携の違い
毎日触れるのは本体の操作ですが、スマートフォンとの連携や見守り機能をどこまで求めるかも、選ぶうえでの分かれ道になります。
外出先から確認できる安心感を重視するのか、シンプルな操作で十分と感じるのかによって、見方は変わってきます。
ここでは、AI機能の搭載状況やIoTへの対応といった点に触れながら、「どこまでスマート機能を活用したいか」という視点で両モデルの違いを見ていきます。
COCORO HOME AI搭載の有無
SJ-MF43RとSJ-MF43Pは、どちらもクラウドサービス/専用アプリ「COCORO HOME」に対応しています。
スマートフォンに通知を送ったり、節電のサポートを受けたり、家電同士をゆるやかに連携させたりと、日々の管理を少し楽にしてくれる仕組みです。
違いが出てくるのは、SJ-MF43Rに搭載されている「COCORO HOME AI」の存在です。
これは、アプリ内で冷蔵庫の使い方について質問すると答えてくれる対話型のサポート機能で、取扱説明書やメーカーの知見をもとに案内してくれます。お手入れ方法を確認したいときや、どの冷凍モードを使えばよいか迷ったときに、アプリ上で相談できるのが特徴です。
どちらもアプリ連携自体は可能ですが、「通知や管理ができれば十分」と感じるか、「操作の相談までアプリに任せたい」と思うかで、印象は変わってきます。スマホとの付き合い方をどう考えるかが、選び分けのひとつの視点になります。
IoTセキュリティ評価(JC-STAR制度★1)の取得状況
操作サポートやアプリ連携を考えるときは、「ちゃんと安全に使えるのか」という点も気になります。とくにスマートフォンとつなげて使うなら、セキュリティ面は確認しておきたいところです。
SJ-MF43RとSJ-MF43Pはいずれも、IoT製品向けの評価制度である「JC-STAR制度★1」を取得しています。
取得日は両モデルとも2025年7月30日、受理番号も「2025070400000451」と同一です。経済産業省およびIPAが主導する制度で、製品のセキュリティ機能を共通の基準で評価・可視化することを目的としたものです。
この点については両モデルに差はありません。
アプリ連携を前提に使う場合でも、制度上の評価という面では同じ条件に立っていると考えてよさそうです。「一定の基準で評価を受けている」という安心材料は共通しています。
SJ-MF43RとSJ-MF43Pの違いを整理して判断する
ここまで見てきた野菜の保存期間や氷の使い勝手、冷凍モードの違いを、あらためて整理していきます。日々の買い物ペースや作り置きの頻度、氷の使い方を思い浮かべながら振り返ると、自分に合う方向性が見えやすくなります。
あわせて、操作サポートやアプリ連携の違いも含めて、「どこまでの機能を求めるか」という視点で判断材料をまとめていきます。
新モデルで追加・拡張された機能のまとめ
SJ-MF43Rは、野菜室の密閉構造が進化し、保存期間が約1週間から約10日間へと伸びています。
まとめ買いが多い方にとっては、この“数日分の余裕”が安心感につながるかもしれません。
製氷機能では「トリプルメガアイス」に対応し、氷サイズを選べるほか、「サイズミックス製氷」で2種類を使い分けることも可能です。飲み物やシーンに合わせて氷を変えたい方には便利な仕様です。
冷凍面でも、「パラパラ冷凍」や「味しみ冷凍」といった用途別モードが加わり、下ごしらえや味付け冷凍をよくする方にとっては使い道が広がっています。
さらに、アプリ連携では「COCORO HOME AI」による対話型サポートが利用でき、操作に迷ったときに相談できる点も新モデルならではの特徴です。
その一方で、基本となる冷却設計や「COCORO HOME」への対応といった土台部分は両モデルで共通しています。大きな方向性は似ているからこそ、保存期間の余裕や氷・冷凍モードの使い分け、AIサポートをどこまで求めるかが選び分けのポイントになってきます。
共通仕様を踏まえて確認しておきたい点
両モデルとも、基本となる冷凍機能やアプリ「COCORO HOME」への対応は共通しているため、普段の使い勝手が大きく変わるわけではありません。
IoTセキュリティ評価も取得しており、スマートフォンと連携して使ううえでの安心材料も同じ条件です。
そのうえで違いを感じやすいのは、「新しく加わった機能が自分の暮らしに必要かどうか」という点です。
今の使い方のままで十分なのか、それとも保存期間や氷・冷凍モードの使い分け、AIサポートまで活用したいのか。その必要度合いが、選び分けのポイントになってきます。
野菜室・製氷・冷凍機能を軸に考える際の整理ポイント
野菜をより長く保存したいかどうか、氷のサイズを使い分けたいかどうか、冷凍機能を用途別に活用したいかどうか。この3点が主な判断軸になります。
保存期間の延長や製氷バリエーション、冷凍モードの追加といった進化を重視するならSJ-MF43R、
基本性能を押さえたうえで価格とのバランスを考えたいならSJ-MF43Pという整理がしやすい構成です。
まずは、自分の使い方で「どの機能が実際に活きるか」を基準に考えると、選びやすくなります。

