2025年に発売された象印のIH炊飯ジャー「NW-VK10」と「NW-VR10」。どちらもコンパクトなサイズ感と上品なデザインで人気があり、「見た目はそっくりだけど、何が違うの？」と迷う方がとても多いモデルです。
実はこの2機種、炊飯の性能はほとんど同じなんです。どちらも象印ならではの豪熱沸とうIHを搭載し、粒立ちの良いごはんを炊けます。ただし、細かい部分では素材やカラー、価格に少し違いがあり、ライフスタイルや価値観によって選び方が変わってきます。
たとえば、環境への配慮を重視する方には新型のNW-VK10が適しています。付属品に植物由来の素材を使用しており、エコな暮らしを意識したい人に選ばれる傾向があります。
一方で、コストパフォーマンスを重視しておいしいごはんを手軽に楽しみたい方には、旧型のNW-VR10が引き続き支持を集めています。
この記事では、初めてIH炊飯器を選ぶ方にもわかりやすいように、2つのモデルの違い・共通点を丁寧に紹介します。どんな人にどちらが合うのか、実際の使い心地や口コミの傾向も交えて解説していきますので、購入を検討している方は参考にしてください。
象印NW-VK10とNW-VR10の基本情報
「NW-VK10」は2025年10月に発売された新モデルで、最新のデザインと細部の改良が加えられたモデルです。一方、「NW-VR10」は同年2月に登場した先行モデルで、すでに多くの家庭で使用されている人気モデルでもあります。
どちらも象印の定番シリーズに位置づけられており、長年培われたIH技術と信頼の品質が詰め込まれています。炊飯容量は5.5合と1升の2サイズ展開で、少人数の家庭から4～5人家族まで幅広く対応可能です。サイズ感もコンパクトで、キッチンの限られたスペースにもすっきり設置できるのが特徴です。
また、設置しやすいスクエア型デザインで、見た目も落ち着いた高級感があります。基本的な構造や炊飯技術は共通しており、どちらも象印独自の「豪熱沸とうIH」方式を採用。内釜には熱伝導に優れた厚釜を使用しており、ムラのない加熱でお米の一粒一粒にしっかり熱が通ります。
さらに、保温性能やタイマー機能、メニュー選択のわかりやすさなども共通しているため、初めて使う方でも安心して操作できます。
つまり、基本性能や使い勝手の面ではほとんど差がなく、違いは主に外観や付属品、カラー展開、そして価格帯にあります。どちらを選んでも、毎日のごはんをおいしく炊き上げてくれる点は共通しています。
NW-VK10とNW-VR10の違いを徹底比較
しゃもじと計量カップの素材の違い
新型のNW-VK10では、付属品のしゃもじと計量カップに植物由来の素材「Prasus（プラサス）」が採用されています。これはメーカーによると、石油資源の使用を抑える目的で開発されたバイオマスプラスチックです。
触り心地は従来のプラスチックと変わらず、軽くて扱いやすいのが特徴。毎日使うアイテムだからこそ、手になじむ使い心地と安心感が大切ですね。
「Prasus」は、メーカーによると燃焼時に発生するCO₂量も少ないとされ、環境負荷を抑える素材として注目されています。こうした小さなエコの積み重ねが、日々の暮らしをより心地よくしてくれます。お料理が好きな方や、環境に配慮した製品を選びたい方には特に魅力的なポイントです。
カラーラインナップの違い
NW-VK10はブラックとホワイトの2色展開です。一方、NW-VR10はブラックのみのシンプルなカラー。
ホワイトカラーはキッチンを明るく見せたい方や、ナチュラル・北欧系のインテリアと調和させたい方に人気です。ブラックは落ち着いた印象で、スタイリッシュな空間にぴったり。どちらもマットな質感で指紋が目立ちにくく、日常使いでも清潔感を保ちやすい点がうれしいですね。
価格の違いとコスパ比較
性能が同じため、価格差が選ぶ際の大きなポイントになります。NW-VK10は新発売モデルのため比較的高価格帯ですが、その分、最新デザインとエコ素材の付属品を楽しめます。
対してNW-VR10は発売から少し時間が経過していることもあり、すでに価格が下がっており、販売店や時期によっては2万円前後で購入できる場合もあります。お財布にやさしいだけでなく、炊飯性能が同一である点を考えると、コストパフォーマンスは非常に優秀です。
価格面だけでなく、家電量販店やオンラインストアではセールやポイント還元が行われることも多いため、購入のタイミングを見計らえばさらにお得に手に入る場合も。どちらを選んでも満足度は高く、「少しでも安く」「最新モデルで長く使いたい」など、ライフスタイルに合わせた選択ができます。
共通する炊飯性能・便利機能
どちらを選んでも、炊き上がりの味や使いやすさは同じです。
象印の定番機能がしっかり搭載されており、初めて使う方でも安心しておいしいごはんを炊けます。さらに、細かな配慮が感じられる便利な設計もたくさんあります。
豪熱沸とうIHで芯までふっくら
強火で一気に炊き上げる「豪熱沸とうIH」は、ふっくらしたごはんを炊きたい方に最適。
高火力でお米の内部までしっかり熱を届けるため、外はもちもち、中はふっくらの絶妙な炊き上がりに。お弁当やおにぎりにしても食感が崩れにくいとされています。
また、ふきこぼれを防ぎながら強火をキープする設計で、安心して使えるのも魅力です。
白米炊き分け＆熟成炊きで好みの食感に
「ふつう・やわらかめ・かため」の3コースで、家族の好みに合わせた炊き方が選べます。
さらに「熟成炊き」では、炊飯前にお米をゆっくり吸水させ、内部までしっとりと仕上げることでお米本来の甘みを引き出します。象印公式サイトによると、「熟成炊き」では通常の炊き方に比べて甘み成分（還元糖）が約2倍になると説明されています（※メーカー調べ）。
白ごはんだけでなく、雑穀米や玄米を炊く際にもふっくらと炊き上がる点が高評価です。毎日の食卓で健康的なお米を楽しみたい方にもぴったりです。
うるつや保温・高め保温で長時間おいしさキープ
保温中の水分蒸発を抑え、最大30時間おいしさをキープできるのが象印の「うるつや保温」。
しっとりとした質感を維持できるので、時間が経ってもパサつかず、炊きたてに近い食感を保てるとされています。
さらに、「高め保温」を選べば温度をやや高めに維持でき、再加熱しなくてもそのままアツアツごはんを楽しめます。忙しい朝や夜食など、いつでも温かいごはんがある安心感がうれしいですね。
お手入れ簡単！洗える内ぶた＆フラット庫内
内ぶたはワンタッチで取り外せる設計になっており、丸洗いが可能。庫内もフラットな構造で、炊飯後のごはん粒や汚れをサッと拭き取るだけでお手入れが完了します。
さらに、「クリーニング機能」を使えば、炊き込みごはんなどのにおい残りをすっきり除去できるので、次に炊く白米も香りよく仕上がります。
お手入れが簡単な設計で、日常の手間を減らせるのが嬉しいポイント。また、内ぶたや内釜は丈夫で長持ちするよう設計されているため、長期間使っても性能が落ちにくいのも魅力です。
口コミ・評判まとめ
NW-VR10はすでに多くの口コミが寄せられており、VK10を検討する際の参考になります。
Amazon・価格.comなどの購入者レビューでは、炊き上がりの満足度・使い勝手・コストパフォーマンスの良さなど、多方面にわたる声が見られます。
VK10は発売間もないため口コミはまだ少なめですが、基本性能が共通しているため、VR10の意見がとても参考になります。
良い口コミ（主に高評価ポイント）
- ごはんがふっくらしてツヤがある
- 冷めてもおいしく食べられる
- 操作が簡単でボタンが見やすい
- 保温しても味が落ちにくい
- お手入れがしやすく清潔に保てる
レビューでは、以下のような意見が多く見られます。
特に白ごはんの炊き上がりについては「ツヤがあって甘みが強い」「お弁当に入れてもおいしい」といった意見が多く、象印ならではの炊飯技術が高く評価されています。また、操作パネルの表示が見やすく、ボタン配置がシンプルなため、機械が苦手な方でも扱いやすいと好評です。
保温機能についても「長時間保温しても味が落ちない」「翌日でもしっとりおいしい」といった口コミが目立ちます。『うるつや保温』の効果を実感している方が多く、毎日炊飯する家庭で重宝されています。さらに「掃除が簡単」「内ぶたが洗いやすい」といったお手入れ面の使いやすさも高く評価されています。
気になる口コミ（改善してほしい点）
- デザインがやや地味に感じる
- 保温中に小さな動作音がする
- 炊飯時間がやや長め
- 予約タイマーの設定が少し分かりづらい
一部のユーザーからは「デザインがシンプルすぎる」「もう少し高級感がほしい」といった声もありますが、逆に「落ち着いた見た目が好き」という意見もあり、好みによる差が大きいようです。
また、「保温中に小さな音がする」「蒸気音が気になる」という指摘もありますが、これはIH加熱やマイコン制御による正常な動作音であり、メーカー仕様上の問題ではないとされています。慣れれば気にならない程度との声も多く見られます。
その他、「炊飯時間がやや長い」「予約タイマー設定が少し分かりにくい」といった細かな指摘もありますが、炊き上がりの満足度やコスパの良さを考えると、総合的に高評価を付けるレビューが多く見られます。耐久性や使いやすさの点で長く使いたいという声も寄せられています。
どっちを選ぶ？NW-VK10とNW-VR10のおすすめタイプ
NW-VK10が向いている人
- 環境にやさしい素材を選びたい方
- ホワイトなど明るいカラーを好む方
- 新しいモデルを長く愛用したい方
- 最新デザインと安心感を重視したい方
- 毎日の調理を少しでも心地よく楽しみたい方
NW-VK10は、付属品に植物由来素材「Prasus（プラサス）」を採用しているため、環境への配慮を重視する方に向いています。環境にやさしいだけでなく、毎日の炊飯を通してサステナブルな暮らしを実現できます。
また、ホワイトカラーを選べる点も大きな魅力で、キッチンを明るく清潔感のある印象にしてくれます。ナチュラルテイストや北欧風のインテリアとも相性が良く、デザイン性を重視する方からも高く評価されています。
さらに、新モデルのため設計面や操作性の改良が加えられており、見た目・素材・操作性のバランスが取れた一台として、長期的に使いやすいと感じる方が多いモデルです。「機能もデザインも妥協したくない」という方にぴったりです。
NW-VR10が向いている人
- 価格をできるだけ抑えたい方
- シンプルで無駄のないデザインが好きな方
- 炊飯性能を重視し、コスパを優先したい方
- 黒を基調としたキッチンに馴染む炊飯器を探している方
- 実用性とコスパのバランスを大切にしたい方
NW-VR10は、性能がNW-VK10と同等でありながら、価格が比較的抑えられている点が魅力です。発売から時間が経っている分、販売時期によっては割引やポイント還元が期待でき、コストを重視する方に最適です。
見た目はシンプルなブラックで、どんなキッチンにも自然に馴染む落ち着いたデザイン。必要な機能をしっかり備えた実用派モデルで、「余計な機能はいらない」「使いやすくて長く使える炊飯器がいい」という方にもおすすめです。
炊き上がりの味や保温力もNW-VK10と同等なので、費用を抑えつつ高品質なごはんを楽しめます。コストと機能のバランスを重視する方には、NW-VR10が非常に満足度の高い選択肢といえるでしょう。
よくある質問Q&A
Q1. しゃもじとカップ以外の違いは本当にないの？
はい、炊飯性能・釜構造・消費電力・保温機能など、主要な炊飯要素はすべて同じです。
違いは付属品の素材とカラーリング、価格設定に限られます。つまり、炊き上がりの味や操作性に実質的な差はほとんどないといえます。
どちらも「豪熱沸とうIH」や「熟成炊き」などの同じプログラムを採用しているため、日々の炊飯で大きな違いを感じることはありません。外観や付属品の印象・好みで選んでも納得できるモデルです。
Q2. 炊きあがりの味に差はある？
どちらも同じ炊飯プログラムを使っているため、味の差は感じにくいとされています。ふっくらと甘みのあるごはんが楽しめるのが特徴です。
象印のIH加熱はお米の芯までしっかり熱を伝えるため、粒立ちが良く、冷めてもおいしいと評判です。実際の口コミでも「冷めてもツヤがある」「翌日でもおいしい」といった声が多く、炊飯器としての基本性能の高さが伺えます。
お弁当やおにぎり用のごはんでも、どちらを選んでも満足度の高い炊き上がりが期待できます。
Q3. Prasus素材とは？環境へのメリットは？
「Prasus（プラサス）」とは、植物由来の成分を一部使用したバイオマスプラスチックのことです。従来の石油由来プラスチックと比べ、製造時や廃棄時のCO₂排出を抑えることができ、環境への負荷を軽減します。
象印はこの素材をしゃもじや計量カップに採用することで、日常の小さな部分から環境配慮を実現しています。
手触りや使い心地は従来品と変わらず、軽くて扱いやすい点も魅力。こうしたエコな取り組みは、安心して長く使える設計として高く評価されています。
Q4. 長く使うならどちらがおすすめ？
耐久性や内部構造は同等で、どちらも長く使いやすい設計です。そのため、選ぶ基準は「価格重視」か「デザイン・環境意識重視」かで分かれます。
コスパを重視するなら旧型のNW-VR10がおすすめ。発売から時間が経っているため、販売時期によっては割引価格やポイント還元を利用できる場合もあります。
一方、最新モデルのNW-VK10は付属品の素材やカラーバリエーションに魅力があり、長期的な満足度を重視する方に向いています。
どちらも象印の品質基準を満たしており、適切なお手入れで長期間使用できる安心設計です。お手入れのしやすさや修理対応も共通しているため、使い勝手やデザインの好みで選ぶのがベストです。
まとめ：NW-VK10とNW-VR10の違いは「付属品・カラー・価格」だけ
どちらを選んでも、炊飯性能は同等で、象印の高い品質と技術をしっかり感じられるモデルです。違いはしゃもじとカップの素材・本体カラー・価格というシンプルな3点のみ。ただし、その小さな違いが、使う人の満足度に関わることもあります。
たとえば、環境への配慮やデザイン性を重視する方には、エコ素材を使った付属品とホワイトカラーが選べるNW-VK10が向いています。
清潔感のある見た目で、ナチュラルインテリアや明るいキッチンにも馴染みやすいのが特徴。最新モデルならではの仕様で、サステナブルな暮らしを意識する方からも選ばれる傾向があります。
一方、「炊飯性能が同じなら価格を重視したい」という方にはNW-VR10が最適です。
販売時期や店舗によってはセール価格が2万円を下回る場合もあり、コストパフォーマンスを重視する方に選ばれています。
ブラックカラーは落ち着いた印象で、シンプルでモダンなキッチンにも自然に馴染みます。
つまり、「見た目・素材・価格」どのポイントを重視するかによって、最適なモデルが変わります。どちらを選んでも炊き上がりの味に大きな差はなく、用途やライフスタイルに合わせて納得して選べるのがこの2機種の魅力です。毎日の食卓をより快適で楽しい時間にしてくれるでしょう。
